全八巻。旅の記録から生まれた物語です。
はじまりの旅。持たずに出て、話せる物だけを持ち帰ると決めた日のこと。
砂の街で出会った人々と、値切ることをやめた朝の記録。
カイセリの絨毯屋。チャイを三杯飲み終えるまで、商売の話は始まらなかった。
気球の見えた谷。地上から見上げた朝を、いつか空から見ようと決めた。
長い列車の旅。窓の外を流れていくものと、流れていかないもの。
海辺の食卓。誰かの家のカトラリーが、なぜ旅立つことになったのか。
空から見た谷。四巻の約束を果たしにいった話。
帰る場所。八年ぶりに会う人へ、世界の話を聞かせるために。